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化学の成績向上に必要な要素とは
化学の学習する項目としては、大きく分けて理論、無機、有機の3つに分かれています。
そして細かく分析すると、この3つは勉強の仕方が少し異なってくることになります。
しかし、化学全般の勉強方法において共通していえる大事なことがあります。
それは、「反応などの現象をイメージで理解できること」です。
化学では数多くの反応式がでてきます。
この反応式をそのままの文字としてひたすら覚えるというやり方をやっている人は、何回やっても覚えることができないし、第一、おもしろくありません。
ではどうするかというと、それぞれの反応の実際の現象として、どの物質とどの物質を反応させたら、どのような熱が出て、どのような特徴をもつ気体もしくは生成物ができるか、という現象といっしょにイメージとして覚えるということです。
実験などで実際にその反応の状況を見た人はより覚えられますが、資料集などで数多くの反応や、生成物の性質として、写真などが載っていますので、それを大いに参考にしてイメージとして覚えます。
特に無機分野においては、それぞれの反応や生成物を数多く覚えなければいけません。そこで、資料集などの写真をみて色などを確認するとイメージもわきやすくなります。
・理論化学勉強法
まず、理論化学の勉強方法についてです。
この理論分野は、無機、有機と比べて式や計算が多く、苦手意識が強い受験生も多いかと思います。
そんな理論化学を勉強するときに必要なこととは、やはり「イメージ」だと思います。
計算だけできればいいのだから、公式を覚えてあてはめればいいのでは?と思うかもしれませんが、やはり応用がききませんし、第一やってておもしろくありません。
ここで、次の問題を考えてみましょう。
「溶解度が70 [℃]で80 [g/100g・H2O]、20 [℃]で10 [g/100g・H2O]である物質160 [g]が溶解している70 [℃]の水溶液を20 [℃]に下げたとき、20
[g]が析出した。この水溶液中の水は何[g]か。」
典型的な溶液の問題ですが、この問題を見て、実際の実験の様子をイメージすることができない人は、おそらくこの分野が苦手な人でしょう。
イメージできる人は、すぐさま頭の中にビーカーを浮かべたり、実際に絵を描いたりして、現象を視覚化したうえで問題を解いていきます。
このちょっとした差が、化学の成績の大きな差になっている可能性が大いにあります。
少なくとも高等学校までの化学は、まず現象ありきです。
高校での実験を思い出すと、イメージをたすけることもあるかもしれません。
そのような目で、他の理論化学分野の問題をもう一度見てみてください。
問題がややこしくて解けなかった場合、この「イメージ」が足りなかっただけかもしれません。
また、このイメージをはっきりさせるため、問題を解く際は、実際におこっている現象を自分なりに絵に描いてみることをおすすめします。
そうすると、何がわかって何がわからないかがはっきりとします。
化学おすすめ参考書
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