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エピソード記憶は忘れない
「エピソード記憶」と呼ばれるものがあります。
一般的な心理学の領域で知られている記憶の流れというのは、「記銘(覚える)」、
「保持(覚え続ける)」、「想起(想い起こす)」
という流れでわけられています。
そして一般の人は、最初の「記銘」を「記憶」と言っていることが多いです。
しかし、実際はその記銘だけでは記憶は成立しません。
覚えたものは覚え続けておくことが必要となります。
しかも、それは必要な時に思い起こすことができなくてはいけません。
ですからこの「記銘」「保持」「想起」のどれも記憶のためには必要ということです。
私のホームページなどで「復習はとても重要」といっているのは、この「保持」と「想起」
の部分を強化するために必要ということです。
では、最初の「記銘」はどうでもいいのか?
そんなことはありません。
実はこの「記銘」の強さによって、その後の「保持」「想起」のパフォーマンスが大きく影響されます。
つまり、「記銘」が強ければ強いほど、復習をあまりせずに「保持」「想起」ができます。
その「記銘」を強くする1つの方法が「エピソード記憶」と呼ばれるものです。
たとえば、人の名前を覚えるとき、ここでは校長先生の名前を覚えるときを考えてみましょう。
ただ単に、「○○高等学校の校長の名前は〈坂本〉です。」と文字だけで覚えるときと、
朝の朝礼で、紋付きハカマ姿で現れ「ワガハイは校長の〈坂本〉である!」と腕組みしながら
挨拶をしたときと、どちらが校長先生の名前を覚えられるでしょうか?
答えはいうまでもありませんが、それは、「坂本」という名前と一緒に、その時の光景や風貌、
言葉のしゃべり方などがセットとなってエピソードとして記憶に刻まれたからです。
このように、なにかを覚えるときにそのとき自分が経験したエピソードと一緒に覚えられた記憶を
「エピソード記憶」と呼びます。
この「エピソード記憶」をうまく使うと、一度覚えたものが忘れにくくなります。
「記銘」力が強いために、復習までの時間が長くてすむし、復習の回数も少なくてすみます。
これを学校の勉強に応用すると効率よく学習できるわけです。
一例としては、授業中に学習したときに先生がつまらないギャグを言った時に、そのギャグとともに
覚えてしまう、などといったことです。
こういったことも意識しながら勉強してみるとよいでしょう。
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