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◆理学部のイメージ・何を学ぶの?・就職について



 理学部は私の卒業した学部でもあります。



 前回、理学部が「基礎研究」であるならば、工学部はその理学部で作られた理
論をもとに製品などのモノにしていく分野であることを説明しました。


 理学部で学ぶこと、それは、「この世の理論の解明」です。

 いきなり言われてなんのこっちゃ、って感じですね(笑)


 要は、「なぜ?なんで?」をとことん突き詰めるところです。





 たとえば、「人間はなんで寿命があって永遠に生きられないの?」という疑問
があるとします。

 すると、「遺伝子に組み込まれているからではないか?」ということが研究で
仮定されます。

 すると、「じゃあ、どうやって遺伝子に組み込まれているの?」と疑問がおこ
ります。

 すると、「どうやら『テロメア』という染色体末端物質が関わっている」とい
うことが研究で明らかとなります。

 すると、「じゃあ、『テロメア』がどのように関わってるの?」と疑問がおこ
ります。

 すると、「細胞分裂をすると『テロメア』がどんどん短くなっていって細胞老
化がおこるから」ということが研究で明らかとなります。


 このようにして、生物界の理論が解明されていっているわけです。


 そうすると、次は「じゃあ、その『テロメア』の短小化を防いで不老不死にで
きないの?」といった興味がおきます。

 すると、「『テロメアーゼ』という『テロメア』を長くする酵素を利用すると
いいのではないか?」という仮定がでてきます。

 そうこうしてると、「実はガン細胞が無限増殖するのは『テロメアーゼ』が関
与している。」ということが明らかになります。

 すると、「だったら、この『テロメアーゼ』を集中攻撃したガン治療法ができ
るのではないか」・・・・


 難しい話になってしまいましたが、このように、研究していけば、どんどん疑
問も湧いてきますし、別の発見もあって思いもよらないことがわかったりするの
も、基礎研究の醍醐味です。



 理学部には主に、


・数学

・物理

・化学

・生物


 に分けられますが、これらの分野は独立しているわけではなく、突き詰めると
全ての分野が関連してきます。

 私の理学部時代を振り返っても、「生物物理化学」といった授業もありました
(なんやねん!という話ですが(笑))。





 進路については、そのまま大学で研究を続ける人もいますし、農林水産省など
の国家公務員として研究したり、企業にて基礎研究や開発をしたりします。

 また、理学部を卒業すると、中学・高校の教員の免許も取れたりするので、教
師になる人もいます。




                             
                               
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